遅咲きの選手
「ピークは遅いほうがいい」
上記の新体操のコツがわかる本を書いていた日本女子体育大学の石崎先生が書いていたコラム
- 自分はまだまだと思えるから頑張れる
- 早い時期に勝ってしまうと、「勝てるかも」よりも「負けられない」で苦しくなる
と述べており、過去にいろんな選手を見てきて思うことなのだろう。
「十歳で神童、十五歳で才子、二十歳過ぎればただの人」ということわざがある通り、小さいころにすごかった子供が、必ずしも大人になってもすごいとは限らない。
確かに身の回りを振り返ってもスポーツ万能の学校のヒーロー/ヒロインがずっと活躍できていた感じはあまりない。
とはいえフェアに言えば、喜田純鈴選手のように小学生のころから圧倒的な実力で賞を取りフェアリーに選ばれてたりもあるので「早い遅い」論争をするつもりは毛頭ない。
要は早くから成長するタイプと遅くから成長するタイプがいるということなんだと思う。
なんでこんなことを論じているかというと、
河崎羽珠愛選手という遅咲きの選手の存在を知ったから。
娘のフープ操作がいまいちすぎて良さそうな動画を探していたら、見つけた動画に惹かれてしまったからなのだが、6分後半から演じている河崎選手の演技がすさまじかった。単純にどんだけフープを肩で回すんだよ!と度肝を抜かれたのだが、表現・種具操作・印象が全部良かった(素人目)
この全日本の大会で前人未到の全4種具1位を達成したそうな。
河崎選手が日の目を浴びたのは高校かららしい。
ちなみに同期で同じ体操教室にフェアリーに選ばれた皆川選手がいる。
あとから出てきて心に残る演技をするタイプだってたくさんいるのだ。
ちなみにうちの娘は神童なわけなくマイペース。そして本気出さないまま二十歳を迎えるんじゃねーかと思ったりする。
そして遅くてもいいじゃんというのは、おっさんの私がなかなか出世しない事への慰めでは決してない。