DADRG’s blog

親の視点で見た新体操

<続々>新体操の盲点実はバレエが大事

騙されたと思って見てほしい。

2回金メダルを取ったロシアのカナエワ選手。

この動画を見るとものすごいリボンさばきと、美しい動きに魅了されると思う。私もそうだった。一瞬時間が止まったかのようなリボンの投げとか、まずもって人生でこんなすごいもの初めて見ましたの部類です。

 

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しかしながら、今回いいたいのはそこではないのだ。

画面を半分タオルで隠して、下半身の動きだけ見てほしい。

世界一をとった人が、どれだけかかとをあげ(ルルベというらしい)、膝を伸ばし、細かくステップ刻んでいるかが分かる。白鳥が水面下で必死にかいているように、素人には分からないが、緻密に美しく足を動かしている。

新体操でバレエが大事とはこういうことなんだと確認した。そしてバレエを叩き込んでいるロシアは強いのだ。

<続>新体操の盲点 実はバレエが大事

「ターンアウト」は新体操にも求められる。

 

 前回本で紹介した橋爪先生の言葉である

 

ターンアウト。何それ?あ、そういう外回りの回転のことね。

こんくらいに理解する素人である私。大外れである。

 

ターンアウト(外旋)。バレエの基本中の基本。

私たちは立っているときつま先を前に出している。この状態で足を上げようにも90度までしか上がらない(当たり前)

しかしつま先を外に向けてたった状態だと135度くらいまで上がる(誰でも開脚するときつま先外に向かけるよね。そりゃそうだろ)

 

バレエでは、まずは足が最も一番稼働する状態にポジションをとりそこから体を動かしていくらしい。

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そりゃそうだ。太ももの関節の可動域を最も自由にできる状態にしてあげるポジションとでもいえばいいのか。

つま先を外側に向けてあらゆる動きの起点・終点になる構えである(1~5番のポジションがあるらしい)

www.noaballet.jp

 

新体操はそれはそれはいろんなとこに足を動かすもんだからそりゃあ大事に決まっている。そういうわけで、バレエのこのポジションをマスターしましょう。つまりバレエで習う一番最初のこと。バーレッスンでやりましょうということらしい。

 

せっかちな親としては気の遠くなるスポーツである。

どうやったら新体操うまくなりますか?→まずはバレエの動きを覚えましょう。

しかもそれは教室によってはそのこと自体教えてくれない。なんだそりゃという感じである。そしてバレエで身につくのは体の動きだけであり、その間新体操は同時並行で4-5種の種具操作を別で覚える必要あるのだ。

 

とはいえ、世界最強国ロシアでは当たり前のようにやってるようなので、絶対必要だと思う。

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とういかあんまりバレエをやってなかったことに日本を指導するロシアのコーチは驚いてたとか。

www.sanspo.com

 

先の長いスポーツだ

手具を操りながら踊るということ

娘がフープだのリボンだの演技練習を家でやっているのを見て思うのだが

どーも体の動かし方がテキトーだ。

手の動きとか、麗しくバレエのように流れるように動かすはずが、お化けのうらめしや~的な感じにテキトーな感じで腕が上がってるだけになる。

脚もまた然りで。。。。

これは当然で自分で遊び感覚でやってみるとわかるのだが、種具操作を意識すると他の体をちゃんと伸ばそう的な感覚はたしかにおろそかになる。

娘に言っても全く伝わらないので、彼女がピアノを習っていたことを踏まえこう伝えた。

  • 新体操はピアノみたいなもの
  • ピアノは右手と左手両方できないと綺麗な演奏にならない
  • 新体操はピアノの右手が種具操作で左手が踊りみたいなもの。どちらもちゃんとしてないとちゃんとした演技にならない
  • だけどピアノはいきなり右手と左手両合わせるの難しい。だからそれぞれ右(種具)と左(踊り)にわけて練習しなきゃだめ

我ながら勝手にうまく考えたものだと思ったが、娘全く分からず。。。

というわけで親特権で種具操作と踊りを切り離す。

ようするに種具なしでいったん種具を操っているフリで踊らせてみせるのだ。

そうするとひどいところが結構見えてきたので指摘してみる。

ようやく少しわかる娘。先は長い。。。

 

昔は小学生は徒手(踊り)が主流で、ちゃんとした柔軟・ステップ・バランス・ジャンプができていることが是とされていたそうなのだが、ルールがどんどん種具操作に移ってきあた兼ね合いで、今はどんどん種具操作を覚えなきゃいけないらしい。

というわけで踊りがひどいまま、種具を操りといった感じで基本がなってないと各方面で叫ばれながら我慢して演技するのが昨今らしいのだが

娘は論外なのでとにかく上手に踊ってくれと願うばかりである。

それにしても忙しいスポーツだ。

遅咲きの選手

「ピークは遅いほうがいい」

上記の新体操のコツがわかる本を書いていた日本女子体育大学の石崎先生が書いていたコラム

  • 自分はまだまだと思えるから頑張れる
  • 早い時期に勝ってしまうと、「勝てるかも」よりも「負けられない」で苦しくなる

と述べており、過去にいろんな選手を見てきて思うことなのだろう。

「十歳で神童、十五歳で才子、二十歳過ぎればただの人」ということわざがある通り、小さいころにすごかった子供が、必ずしも大人になってもすごいとは限らない。

確かに身の回りを振り返ってもスポーツ万能の学校のヒーロー/ヒロインがずっと活躍できていた感じはあまりない。

とはいえフェアに言えば、喜田純鈴選手のように小学生のころから圧倒的な実力で賞を取りフェアリーに選ばれてたりもあるので「早い遅い」論争をするつもりは毛頭ない。

要は早くから成長するタイプと遅くから成長するタイプがいるということなんだと思う。

 

なんでこんなことを論じているかというと、

河崎羽珠愛選手という遅咲きの選手の存在を知ったから。

娘のフープ操作がいまいちすぎて良さそうな動画を探していたら、見つけた動画に惹かれてしまったからなのだが、6分後半から演じている河崎選手の演技がすさまじかった。単純にどんだけフープを肩で回すんだよ!と度肝を抜かれたのだが、表現・種具操作・印象が全部良かった(素人目)

この全日本の大会で前人未到の全4種具1位を達成したそうな。

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河崎選手が日の目を浴びたのは高校かららしい。

ちなみに同期で同じ体操教室にフェアリーに選ばれた皆川選手がいる。

wasedasports.com

 

あとから出てきて心に残る演技をするタイプだってたくさんいるのだ。

 

ちなみにうちの娘は神童なわけなくマイペース。そして本気出さないまま二十歳を迎えるんじゃねーかと思ったりする。

 

そして遅くてもいいじゃんというのは、おっさんの私がなかなか出世しない事への慰めでは決してない。

勉強って大丈夫なの?

「私は一生新体操で生きてくからいいもん」

こんなことを娘から言われたらどうしようと思う。

 

なんてったって新体操選手の寿命は20歳前後で一生できるスポーツじゃない。

プロもない。その後熱い指導者になるならいい道だとも思うが、そうでもないときは

どうするっていうのだ。

 

月並みな言い方をすれば娘にはちゃんと大学行ってほしい。

そこそこちゃんとした仕事についてほしい。

ちゃんとした旦那さんを見つけてほしい。

そう願うのが(昭和生まれの)親だ。いかんせん古い考えだが。

 

 これまで述べたように親の労力も大変だが、

それ以上に子供たちの時間は新体操に向く。

  • 学校から帰ってきたら練習それが夜まで
  • 夜に終わってもうへとへと
  • それが週ほとんど毎日なんてこともある

いつ勉強すんだってことになる。

なんてったって私も妻も親という経験は初めてなのだ。どうしていいかわからない。

まぁ小学生のうちは気ままにやればいいと思うくらいのノリでやっている。

だって私小学生の時に勉強なんかしてなかったし。

娘をさぼらせるなんてことはさせたくない。

先生も生半可な気持ちで教えてないから失礼でしょ。

地の果てまで練習に送り届けるわという気合でやっている。

いつまで続くのかはわからないが、一つのことを継続すること、集団の中で人間関係を学び切磋琢磨すること、厳しくも愛のある指導を受けることは娘にプラスだと信じている。

 

そして今日も学校帰った娘 vs 宿題をやらせる嫁の戦いが続く

答えはありません。立派な娘に育ちますように。

 

コーチと保護者のあるべき関係とは?

新体操には本格的にやるとたいていの場合、コーチ、子供、保護者が介在する。

そう、保護者もキープレーヤーになってしまう。

保護者と先生がもめたりすることは不毛のように思う。

なにより板挟みになる子供が犠牲になる。

教室によって優しい先生、怖い先生、きつい先生いろいろいるのだろうけど

今まであってきた中で教え子への愛がない先生は私はいなかったと思う。

コーチは儲かるわけじゃない、自分が有名になるわけでもない、コーチの人生を子供に賭けて相当な熱量を注ぎ込んでいる。情熱を持っているから相当人間性も性格もばらついている。

以下、コーチの本音がある少し重たいものを見つけたので載せておく。

自分の子供と同じくらい頑張って育てているというのもあながち頷ける。そして裏で実はコーチ同士がつながっているというのもこの狭い社会の真理なのだろうと思う。

核心をついていると思うし、結構勇気のある言動ではないかと思う。

 

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柔軟の必須アイテム フォームローラーを使おう

いやぁまじで肩こりや腰痛に効くんです。

 

 

ヨガとかでよく使われるゴロゴロしたやつ。

いや、子供の柔軟の話だった。

ほぐしたい部分に充ててゴロゴロすると筋膜がはがれ、やわらかくなるという仕組み。

筋膜については過去に書いたたくみ先生の記事を参照。

dadrg.hatenablog.com

ちなみにたくみ先生もこの本でローラーを使っている。あとテニスボールとゴルフボール。

ローラーは直径14cmものが主流だが注意が必要で子供は直径8~10cmを買うべき

(健康意識高い大人が買うものが主流なので14cmが多い)

柔軟には必需品で、たぶんどこの教室行っても選手コースの人たちは持ってる。

AMAZON楽天で買える。たぶんブランドとかどこでもいいはず。凸凹してればいい。

 

冒頭の下りは、あまりに気持ち良いので、娘だけでなく私もはまり、なんか体がだるいとゴリゴリはじめ、結構リフレッシュしてしまうのだ。

すごい発明品である。